新しい無線機(トランシーバ)を購入したら開局申請ではなく「増設、追加」申請を行います。
既に開局していて免許状(コールサイン)が有る方は新たに開局申請を行う必要はありません。
アマチュア無線局は一つのコールサインで無線機(トランシーバ)を何台も登録できます。
簡単にですが増設、追加申請の方法を記載します。
増設費用
無線機1台、1台にコールサインを申請しなくて良く増設として申請を行います。
開局申請は新たにコールサインが発給されてしまいますし申請費用が掛かりますが増設は費用は掛かりません。
電波使用料も無線局免許状(コールサイン)に対して支払いですので無線機毎には必要ありません。
申請トランシーバー注意点
注意点としては「新スプリアス対応」している無線機のみ総務省の管轄の通信局に申請出来ます。
製造年月日が古い無線機は新スプリアスに対応していないものが有りますので注意してください。
平成19年11月30日以前に製造された無線機が該当します。
新スプリアス対応で無い無線機は保証認定制度を利用しての申請になりますので別途費用が掛かります。
保証認定を「日本アマチュア無線振興協会JARD」でしてもらい申請します。
②スプリアス確認保証可能機器リスト(平成30年7月1日現在)
③メーカー測定により新スプリアス規格適合が確認されている機器
④機器単体で新スプリアス規格適合機器として保証ができない機器
で確認出来ます。
申請時の注意
電子申請、郵送による申請のどちらも当てはまりますが申請の書き方によっては意図した申請にならない可能性があります。
免許状が到着して周波数が無くなっているなど気づく事になります。
今まで申請していた内容を全て記載して変更したい部分を申請して下さい。
申請方法
申請方法には電子申請と郵送申請がありますがどちらもの申請も増設、追加が出来ます。
申請して約1ヶ月ほどで増設、追加が完了です。
電子申請
無線機(トランシーバ)の取り扱い説明書にある「無線局事項書及び工事設計書の書き方」を参照します。
新スプリアス対応機種は技適番号の入力で済みます。
ユーザ登録されていない方は「新規ユーザ登録」が必要です。
一週間ほど登録に期間が必要になります。
総務省「電波利用 電子申請・届出システム Lite」の「変更申請(届け出)」から行います。
事項書及び工事設計書で変更する欄の番号で「工事設計書」にチェックを入れます。
チェックを入れないと「16 工事設計書」の編集が選択できません。
第1装置には新規開局した時の技適番号が入っているはずです。
第1装置以降の編集を選択して追加します。
例.第2装置に追加する場合
編集を押すと「変更申請(届出)・訂正申請」画面になります。
変更の種類「増設」をチェック
番号に「技適番号」を記載します。
「技適番号チェック」を押すと「新スプリアス対応機」かチェックできます。
これで新しい無線機(トランシーバー)の増設、追加になります。
最後に入力したデータをセーブすると今後の入力が楽になります。
郵送申請
申請用紙をダウンロード若しくは購入します。
・総務省よりダウンロード
「無線局免許手続様式」からダウンロードします。
「2.無線局事項書及び工事設計書」の「アマチュア局」欄にエクセル又はPDFでダウンロード出来ます。
A4での印刷です。
申請先の「管轄」通信局長名にします。
申請様式が平成31年1月1日から横長から縦長に変更されました。
・購入
「日本アマチュア無線連盟 JARL」より購入します。
各種申請書の「(3)アマチュア局変更用紙一式」です。
まとめ
新しい無線機(トランシーバ)を購入したら開局申請ではなく「増設、追加」申請を行えば費用は掛かりません。
アマチュア無線局は一つのコールサインで無線機(トランシーバ)を何台も登録出来るので電波使用料も無線局免許状(コールサイン)に対しての支払いになりますので無線機毎には必要ありません。
約1ヶ月ほどで申請が終わりますのでそれまでは新しいトランシーバは使用できませんので注意してください。