海上特殊無線技士 1級 講習会・英語免除・免許取得・合格体験記

海上特殊無線技士1級 無線

「第一級海上特殊無線技士」を「無線工学」・「法規」・「英語」・「電気通信術」のうち英語免除を利用して講習会で免許取得しました。

7日間ある講習会を英語免除を利用して3日で取ることが出来ます。
講習会終了日から約一ヶ月で免許証が入手できます。

英語22時間が免除になります。
講習時間
・英語    22時間
・法規    9時間
・無線工学  6時間
・電気通信術 2時間

大型連休に開催している場合もありますので英語免除が出来る方はこの機会にチャレンジしてみてはどうでしょうか。?

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英語免除の条件

(1) 船舶職員及び小型船舶操縦者法による船舶職員であって、国際航海に2年以上従事した経歴を有するもの。

(2) 学校教育法による高等専門学校若しくは大学を卒業し又は修了した者(修了については、大学2年次以上を修了した者に限る。)

(3) 学校教育法による高等学校又は中等教育学校(中高一貫校)を卒業後、修業年限2年以上の学校等で英語を履修して卒業又は修了した者

詳しくは開催者に問い合わせてください。

職業で国際航路に延べ2年以上従事した方も免除対象となります。
「高専」、「専門学校」、「短大」、「大学」で英語を履修していれば免除対象となります。

学校卒業者は「卒業証明書」か「履修証明書」のどちらかが必要になります。
私は履修証明書でした。

他に無線従事者免許証を持っているなら免除科目が増えます

・「航空特殊無線技士」、「航空無線通信士」は通信術が免除です。
・「第一級、第二級陸上無線技術士」、「第四級海上無線通信士」は無線工学が免除です。
・「第三級総合無線通信士」は無線工学と法規が免除です。

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講習会検討

国家試験免除の講習会・養成課程を選びます。
・開催日が決まっています。
・7日間受講必要です。
・2ヶ月起きぐらいに開催しています(関東地区)

7日間中、4日受講しなくて良い。
5日目からの受講3日間です。
開催は基本連続7日間です(土日の休みは無いです)

開催日3日間を休日に合わせて講習会を選んでみるのも手です。
会社が土曜日、日曜日と休みなら3日間の受講日が金曜日、土曜日、日曜日を選び金曜日だけ会社休んで受講などです。
私は開催日が日曜日、月曜日、火曜日でしたので会社を休んだのは2日間(月曜日、火曜日)でした。

操作範囲

簡単ですが「第一級海上特殊無線技士」で何が出来るかまとめてみました。
要約ですので関係する部分の詳細はお調べください(国際法は条件が複雑なので)

・船舶(GMDSS対応)、レーダーの無線設備の通信操作及び外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作(船舶の種類、航行区域により制限あります)

・船舶(すべての船舶)に施設する空中線電力50ワット以下の無線電話及びデジタル選択呼出し装置で25010キロヘルツ以上の周波数の電波を使用するもの。

・諸外国の200海里水域で漁船が沿岸国への出入国の報告や漁獲量等の報告が無線電話で出来ます。

・国際航海に従事する船舶は港務通信の設定や通信、舶用レーダーの操作が出来ますので船長や航海士に必要な資格です。


・国際VHF無線電話(DSC緊急通信クラスD)の操作
・GMDSS対応の無線設備の操作
・インマルサットシステムの操作
・衛星非常用位置指示無線標識(衛星EPIRB)
・船舶自動識別装置(AIS)
・長距離船舶識別追跡システム(LRIT)
・船舶安全警報装置(SSAS)
・海岸局及び船舶局のレーダーの操作
・漁業無線(27メガ)の操作
・海技士には必要な資格
・甲板部職員に必要な無線資格(国際航海・国内航海)

 

申し込み

関東在住ですので「公益財団法人 日本無線協会」へ申し込みしました。
申し込んで1週間ほどで「受講票」が届きます。

Web上では空きがなくても受講できる場合がありますので問い合わせしてみてください。

 

日本全国の船舶関係(マリーナ、漁業組合など)でも講習会は行っています。
船舶関連の学校で行っていることがあるので問い合わせるのも良いかも。

通信術事前勉強

電気通信術(欧文通話表:フォネティックコード)は前もって覚えてください。
申し込みをしてから覚えても間に合います。

1日30分ぐらいでも良いので講習会まで通信術を行っておくと楽になります。
アルファベット26文字で良いです。
数字は必要ないです。
知っている前提で講習が始まります。

通話表

 

「電気通信術」は事前に練習しておいたほうが良いです。
講習会中は「無線工学」、「法規」を復習する必要がありますので、通話表を当日覚える時間は無いと思います。
私は「YouTube」で受信練習しました。
沢山ありますがどれでも大丈夫です。
速さは気にしないで紙に書くことを練習して下さい。
意外に書けないので。

電気通信術の勉強方法
航空特殊無線技士 問題集丸暗記・通信術実技YouTubeで対策・国家試験合格記
にも記載していますので参考にして下さい。

講習会開始

・1日目 受講前諸注意説明

初日は8:30に集合です。
最初に諸注意の説明があります。

覚えている限りですが注意事項です。
・遅刻、欠席、早退がある場合は受講できなくなります。
・電波法に違反した方いますか?
・筆記用具忘れた方いますか?
・昼食は教室で食べてよいです。
・携帯電話は受講中はOFFにしてください。
・遅刻する場合は連絡くださいみたいなことを言っていたような。。。自信無し
・不合格の場合は免許証申請費用はお返しします。

免許証申請用紙記入、免許証送付用封筒を提出します。
封筒、切手などは窓口で購入できます。
「無線工学」、「法規」の教科書が配布されます。

コンビニ(日本無線協会近くに)もありますので消しゴムなどは何とかなります。 😉
昼時にコンビニを利用するとレジ待ちに10分以上かかります。

・時間割

1時限は「1時間30分」と「1時間」で区切られます。
昼休みは50分です。
時限間の休憩は10分です。

全員そろわないと受講開始しませんので他の受講者に迷惑をかけないように時間厳守です。
受講開始時間が遅れたら終了時間も遅れます。
時間割がその分ずれていきます。

遅刻時間の限界は5分ぐらいでしょうか?

遅刻、早退の場合、補修で対処可能な場合がありますので確認してください。
別途料金です。

・1日目

法規」と「電気通信術」の受講です。
受講時間は9:00~17:20です。

1日目は「法規」の勉強でした。
「電気通信術」は1時間ほど受信練習です。

終わった瞬間グッタリでした。
年には勝てないです。 😉

・2日目

無線工学」、「法規」、「電気通信術」の受講です。
受講時間は9:00~16:20です。

電気通信術の終了試験があります。
試験時間(諸注意含む) 16:30~

受信が先でした。
送信は一人ずづ試験官の前で行います。
受講番号順で呼ばれます。

終わった人から帰れます。
最後の人まで1時間ぐらいかかります。

試験結果が思わしくない人は居残りされてたような。。。

・3日目

無線工学」、「法規」の受講です。
受講時間は9:00~14:10です。

重要な項目に関して再確認です。

「無線工学」、「法規」の終了試験があります。
試験時間(諸注意含む) 14:20~15:55

試験終了から30分ぐらいで合格発表があります。
不合格者は部屋に集められます。
多分、免許証申請費用(1750円)の返金手続きかと思います。

3日間受講まとめ

・無線工学

救いの紙(神)現れます。
「無線工学」整理ノートが配られます。
それに沿って要点、重要な部分を教えてくれます。
計算問題は無かったです。

・法規

救いの紙(神)現れます。
「法規」整理ノートが配られます。
それに沿って要点、重要な部分を教えてくれます。
遭難通信、緊急通信に対しては特に念入りに教えてくれました。

「無線工学」、「法規」整理ノートの復習は必要です。
復習しないと終了試験に落ちます。

・電気通信術

送話、受信の練習をします。
前半、受信の練習でした。
2分100文字のランダムなアルファベットをひたすら紙に書きます。

筆記には鉛筆(シャープペンシル)、ボールペンどちらでも大丈夫です。
私はボールペン水性を使用しました。

2分100文字でも鉛筆の芯が折れて対応する時間はない速さです。
芯折れてアタフタしていると2~3文字確実に落とします。

後半、送信練習と受信練習です。
前から一人ずつ声をだして読み上げます。
読み上げているのを受信練習します。

始めます」「本文アルファ ブラボー…終わり

 

慣れないと「始めます」「本文」が言えないです。
油断していると「終わり」を忘れます。

間違えたときは「訂正」を言って数文字前から送信し直します。

 

電気通信術に講習時間とは別に特訓時間を設けてくれました。
今回だけかも?

 

国家試験? 講習会?

国家試験か? 講習会か? 試験が簡単、難しいの判断は「本人しか分からない」ので自分に合った方法で取得するのが良いです。

働きながらの勉強だと途中で挫折する可能性があります。
勉強、挫折、勉強、挫折を繰り返して結局いつ取れるか分からない状態なら短期間に取得する方法がありますので講習会をお勧めします。
次の資格取得など他の事に時間に割けますので。

 

第一級海上特殊無線技士」を英語免除を利用して講習会で3日間で免許取得できしました。
7日間ある講習会を短縮することで仕事が忙しくても3日受講すれば取得できると思います。
必要としている方に対しては何としてでも取得できるように分かりやすく教えてもらえます。
1日中、集中力の維持は講習時間終わったらグッタリします。
後、脳みそフル回転で知恵熱出ます。 😉

 

備忘録

講習会ですが英語免除者は全体(40名)の10人ぐらいだったでしょうか。
受講中3日間、隣席は高校3年生の方でした。
そこで「国立(こくりつ)」の高校があると初めて知りました。
それも「文部科学省」ではなく「国土交通省」で。
海に従事する業界では有名らしく私が無知なだけでしたけど勉強になりました。

隣席の高校生合格おめでとうございます。

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