アマチュア無線を再開したいと思う方に「従事者免許証の再交付」と「旧コールサイン」での再開方法をまとめてみました。
・昔使用していた旧コールサインで開局
・心機一転に新しいコールサイン開局
どちらも新規に開局申請の手続きになります。
旧資格名の「電話級」や「電信級」など「無線従事者免許証」を紛失した場合は「再交付申請」を行えば免許証を再入手できます。
この機会にアマチュア無線を復活されてはどうでしょうか。?
予備知識
資格名変更になりました。
・「電話級アマチュア無線技士」は「第4級アマチュア無線技士(通称4アマ)」
・「電信級アマチュア無線技士」は「第3級アマチュア無線技士(通称3アマ)」
と資格名の変更がありました。
第1級アマチュア無線技士と第2級アマチュア無線技士は資格名の変更はありません。
現在、コールサインは再割り当てが行われいます。
関東(1エリア)、東海(2エリア)、近畿(3エリア)、九州(6エリア)では再割り当てが行われていますので未使用の場合は旧コールサインで復活可能です。
再割り当てされていないエリアは旧コールサインで復活出来ます。
郵政省の「電波管理局」は総務省の「総合通信局」と名称が変わりました。
・「電話級」を持っている方は「第4級アマチュア無線技士」を新たに受験する必要はありません。
・「電信級」を持っている方は「第4級、第3級アマチュア無線技士」を新たに受験する必要はありません。
・電信級を持っている方は電話級(第4級)の上位資格になったため第4級アマチュア無線技士の操作範囲が適用されます。
無線従事者再交付
無線従事者免許(電話級、電信級)は書き換えが無い終身資格ですので生涯有効です。
旧資格名称の免許証は新資格の免許証として有効ですので書き換え(再発行等)の必要はありません。
無線従事者免許を紛失した場合は新たに再交付申請します。
申請用紙を購入するかダウンロードします。
用紙のダウンロード先
総務省「無線従事者免許申請書の様式(ダウンロード)」からダウンロードします。
婚姻等により氏名が変わった方、免許証を破損、汚損、亡失された方 → 免許証再交付申請
のアマチュア無線技士用になります。
A4判で印刷です。
購入先
「一般社団法人 日本アマチュア無線連盟」から購入できます。
・(5)無線従事者免許証(再交付・訂正) 申請書 330円+送料 になります。
申請先
書類の提出先は「管轄する総合通信局」宛てになります。
総合通信局の「管轄地域」で確認してください。
再交付申請の理由 は「失ったため」です。
![無線従事者 免許証再交付申請書](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/交付-300x44.jpg)
無線従事者 免許証再交付申請書
手数料は2200円です。
不備があると電話で確認されますので対応方法を聞いて対処して下さい。
申請してから約1ヶ月ほどで交付されます。
コールサイン検索
現在、コールサインは枯渇したため再割り当てが行われています。
以前、使用していたコールサインが申請可能か確認します。
確認方法は総務省の「無線局等情報検索」で検索します。
呼出し符号に「旧コールサイン」を入力して「検索」押します。
![無線局情報検索](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/検索1-300x287.jpg)
総務省 無線局等情報検索から引用
検索結果0件と出ていれば旧コールサインで申請可能です。
![無線局検索結果](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/検索2-300x165.jpg)
総務省 無線局情報検索より引用
検索結果にコールサインが出ていると他の方が使用していますので申請できません。
この場合、新しいコールサインでの申請になります。
![無線局情報検索](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/検索3-300x241.jpg)
総務省 無線局情報検索より引用
旧コールサイン証明
旧コールサインで申請するにはいずれかの証明が必要です。
・旧無線局免許状のコピー
・無線局事項書及び工事設計書の写しで旧コールサインと総合通信局の証明印があるもの
・局名録のコピー
・JARLの発行する「旧コールサイン確認書」
自力で用意できない場合はJARLで証明書を発行してもらいます。
費用は掛かりません。
返信用切手代のみです。
申し込み用紙、申し込み方法は
「JARL 旧コールサイン復活」
に記載が有りまので参考にして下さい。
開局申請
無線局免許状申請します。
「電話級アマチュア無線技士」や「電信級アマチュア無線技士」の従事者番号を使用できます。
申請は「郵送申請」と「電子申請」があります。
郵送申請では
申請書類の「無線局事項書及び工事設計書の備考欄」に
朱書き(赤文字)で「旧コールサイン希望 JA1???」 と記載します。
「旧コールサイン証明」が出来る証明書を同封して申し込みします。
![工事設計_備考](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/申請旧コール-300x115.jpg)
無線局事項書及び工事設計書
電子申請では
15 備考に旧呼出符号希望欄に旧コールサインを記入します。
備考欄に証明書を添付していることを記載します。
![電子申請](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/lite15-300x98.jpg)
総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite より引用
旧コールサイン証明が出来る書類を添付ファイルとしてアップロードします。
スキャナーなどでpdf化にします。
![電子申請](https://cabsot-blog.com/wp-content/uploads/2020/11/lite追加-300x40.jpg)
総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite より引用
まとめ
従事者免許の再交付と旧コールサインの復活方法をまとめてみました。
思いれのある旧コールサインで再開することも出来ますし、新規に開局することも出来ます。
無線従事者免許証は終身資格で生涯有効なのでこの機会にアマチュア無線を復活されてはどうでしょうか。
是非、復活されてハムライフを楽しまれて下さい。