アマチュア無線のコールサイン(識別信号)ですが居住場所でエリア番号(数字)が違います。
47都道府県は10エリアに分けられ管轄している総合通信局のエリア番号で区分されます。
アマチュア無線では管轄されているエリア番号がコールサインに割り当てられていますので日本の何処で運用しているのかある程度の区別が出来ます。
「福岡県 6エリア」の局と「愛知県 2エリア」の局が交信しているなどコールサインで判断出来ますので受信できる、出来ない地域が分かりやすくなります。
総合通信局一覧
開局申請や変更申請などは管轄している総合通信局に行います。
自動車の運転免許証(バイク)は居住している各都道府県の公安委員会になりますがアマチュア無線も居住している各総合通信で管理になります。
各総合通信局とエリア番号表です。
総合通信局の「管轄地域」で確認してください。
エリア | 総合通信局名 | 都道府県 | コールサイン |
1 | 関東総合通信局 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨 | JA1??? |
2 | 東海総合通信局 | 愛知、静岡、岐阜、三重 | JA2??? |
3 | 近畿総合通信局 | 滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山 | JA3??? |
4 | 中国総合通信局 | 岡山、鳥取、広島、島根、山口 | JA4??? |
5 | 四国総合通信局 | 徳島、香川、高知、愛媛 | JA5??? |
6 | 九州総合通信局 | 福岡、佐賀、長崎、宮崎、大分、熊本、鹿児島、沖縄 | JA6??? |
7 | 東北総合通信局 | 青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島 | JA7??? |
8 | 北海道総合通信局 | 北海道 | JA8??? |
9 | 北陸総合通信局 | 福井、石川、富山 | JA9??? |
0 | 信越総合通信局 | 新潟、長野 | JA0??? |
関東総合通信局のエリア番号は1番です。
管轄している県は東京都、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨と多くの県を管轄していますがエリア番号8番の北海道総合通信局は北海道だけになります。
コールサインに「JA1???」とエリア番号が振られます。
JA8???のコールサインを聞いたなら北海道の局だと判断できます。
唯一例外として関東(1エリア)の場合、7から始まるコールサイン(7K1???~7N4???)が有ります。
7?1???、7?2???、7?3???、7?4???は1エリア関東総合通信局のコールサインです。
2003年ぐらいまで発行されましたが今後発行はされないコールサインと噂されていますので局数は減少して行くと言われています。
エリア外運用方法
アマチュア無線の運用方法でエリア外運用するときにコールサインの後に「ポータブル」や「ストローク」と付けて運用しています。
「ポータブル」や「ストローク」の使い方は2種類有ります。
エリア外運用
関東(1エリア)の局が九州にて運用する場合は「JA1??? ポータブル6」とコールサインの後に「ポータブル6」や「ストローク6」など九州のエリア番号6を付けて運用します。
JA1??? ポータブル6 (JA1???/6と記載します)
エリア内運用
関東(1エリア)の局が同一エリア内で移動運用など行う場合「JA1??? ポータブル1」や「ストローク1」とコールサインの後に移動運用していることを伝えます。
この場合の移動運用は免許状に記載されている「無線設備の設置場所/常置場所」以外から運用を行うことです。
ほとんどの方は自宅以外からの運用になります。
JA1??? ポータブル1 (JA1???/1と記載します)
エリア外へ引っ越し
転勤や上京などで他のエリアに引っ越しする場合、慣れ浸しんだコールサインを変更しないといけなくなります。
数年後に戻る予定なら以下の方法でコールサインを変更しなくても対処できます。
実家(居住地)が有る場合は「設置場所/常置場所」は実家のままで問題有りません。
「設置場所/常置場所」をエリア外にしないようにします。
「免許人の住所」と「無線設備の設置場所/常置場所」は一致していなくても大丈夫です。
別々に記載(申請)できますので総合通信局に確認してください。
ポイントとしては郵便物が受け取れる住所です。
電波使用料の案内と無線局免状が受け取れるようにします。
私は九州6エリアのコールサインと関東1エリアのコールサインの2つ持ちです。
九州から上京して30年以上ですが。。。
将来、今のエリアに戻ってくる可能性がある場合コールサインを切らしても再割り当てがされていないエリアなら今まで使用していたコールサインで再度復活出来ます。
再割り当てが行われているエリアでも今のペースなら次の他人に割り当てされるのが20年~30年後になりますので気にしなくて良いかも(確信は無いですが)
固定局免許状(移動範囲無し)はエリア外のコールサインでは申請は出来ませんでした。
6エリアのコールサインで1エリアで固定局申請しましたが申請却下。。。
チャレンジするなら電子申請で行って下さい。
電子申請の場合手数料は後払いですので何回でもチャレンジできます。
紙ベース申請だと印紙代が無駄になります。。。
まとめ
47都道府県は10エリアに分けられ総合通信局のエリア番号で区分されていますのでコールサインで運用地域が判断できます。
「九州 6エリア」の局と「東海 2エリア」の局が交信しているなどコールサインで判断出来ますので受信できる、出来ない地域が分かります。
名古屋(2エリア)の局は聞こえるが福岡(6エリア)が聞こえないなどの通信状況(コンディション)区別にも役立ちますの実際の交信内容で状況判断でも役にたちます。